館主の勝手なこだわり

平成20年11月3日


少しでも環境をよくする。

当館は2000年8月旅館業単体として全国で初めてISO14001を取得しました。琵琶湖と温泉という自然環境が、この地で旅館業が成立する基盤であり、その環境を積極的に守るという義務が当館にあると感じたのが取得の動機です。詳しくはHPの「ISO14001」をお読み下さい。

少しでも安全な食べ物を!

最近、食の安全・安心が問題になっています。そこで当館で出来る範囲で何が可能かと考え、ご夕食・ご朝食・ご昼食に合成着色料・合成保存料は使わないことにしました。

当初調査をしましたら、数十種類の食品に入っていて、かなり大変だったのですが納入会社の協力を得て何とか達成しました。

美味しい近江牛を召し上がって頂きたい。

滋賀県の名物と言えば、まず最初に思い浮かぶのが「近江牛」ではないでしょうか。 日本三大和牛のひとつだとも言われていますが、私が食べても本当においしいと思います。見た目には同じような"サシ"が入っている他の和牛と比べても"旨み"が全く違うように思います。

以前よりそのおいしい近江牛をお客様に召し上がって頂きたいと思っていたのですが、何しろ原価が高いのです。とてもとても通常のご宿泊に出せるものではありません。厳しい原価管理をしている調理長が反対します。

そこで、数年前に「近江牛会席」というプランで売り出すことにしました。「近江牛の原価の高い部分を"販売促進費"として原価に算入させない」と調理長を説得し、実現しました。

予想通り大ヒットプランとなり、多くのお客様からお褒め頂きました。

近江牛の定義はお肉屋さんや専門家に聞いてもいろいろあり正直分りません。しかし、最高級のランクが"A5牛"であることは確かです。そこで「近江牛会席」のバージョンアップ版としまして、「近江A5牛会席」を作りました。

通常の「近江牛会席」はA4又はA5ランクですが、名前の通り「近江A5牛会席」はA5ランクのお肉を使用しています。

さらに、調子にのって(^.^)、近江牛の最高峰を目指すことにしました。通称チャンピオン牛です。 近江牛の大会で「優等一席」になった牛を通称チャンピオン牛と呼びます。大会は年に何回か行なわれますが、その中でも大きな大会が年に2回ほどあり、それにチャレンジしました。

当社は近江牛のセリの権利など持っていませんので、出入のお肉屋さんに1頭丸ごと落とすようにお願いしました。1頭丸ごとといってもセリにかかるのは頭や皮や内臓を取り去った、骨と肉だけの「枝」と呼ばれる部分だけです。

2004年12月2日に大会があり、ある専門家が「十年に1頭の見事な牛だ」と言われた優等一席、通称チャンピオン牛を無事購入することが出来ました。553kgという立派な牛で、ロースの面積が大きくてコンピューターの入力制限を越えたという逸話まであり、めったに出ない知事賞まで頂きました。

このセリには余談があります。あるテレビ局がいつも落札していたお肉やさんに取材を申し込んでいたのです。落札風景を撮影しスタジオでタレントが食べるという趣旨のものでした。それを当館のお肉やさんが落札したのですからテレビ局は驚いたと思います。早速、当館のお肉屋さんに取材と肉の提供をして欲しいとの連絡がありました。お陰様でかなりの時間にわたって当館とチャンピオン牛肉が放映され、電話がひっきりなしにかかりました。

それ以降、年に2回くらい開催される大会でチャンピオン牛を当館のお肉やさんに落札してもらい、当館が丸ごと購入しています。2008年7月10頭目となります。ステーキやしゃぶしゃぶで使えない部位は時雨煮にしていましたが、2007年より一部を使い「近江チャンピオン牛カレー」としたレトルトパックで売り出し、好評を得ています。

高齢者に優しい施設

昔の設備投資・増築はバリアフリーという概念が無く(少なく)、加えて当館は山に差し掛かる場所に建っていますので館内に段差がたくさんあります。

高齢化社会の到来により、社会的責任上もビジネス上も少しでも優しい旅館にしなければいけないと思っておりますが、大規模な改造を伴うものは難しいのが現状です。

そこで、すこしでも何とかできないかと考え、小規模な改造の時等に積極的「手すり」をつけてきました。また、エレベーターの前に椅子を設置し、エレベーターが来るまでの間、座って頂けるようにしました。

2008年9月には、西館5階に「多目的トイレ」を設置し、車椅子だけでなく人工肛門の方に利用頂ける「オストメイト」も設置しました。

でも、本当はこれらのハード(施設)ではなく、全社員一人一人が如何に気づかい出来るかということが重要で、その為に心と技術の教育訓練が必須だと思っております。

旅館は何を売っているのか?

多くのお客様は旅館に"くつろぎ"や"楽しみ""癒し"を求めてお出でになります。それらは、心の問題であり、感覚・五感といったものだと思います。目・鼻・耳・舌・手等で感じるものが、その人にとって快適でなければ、旅館としての価値は少なくなります。

・・・とすると旅館の商品は"くつろぎ""楽しみ""癒し"といった「時間」と「空間」ではないかと思っております。サービスや料理や施設において良質の「時間」と「空間」を提供することが旅館の価値なのではないでしょうか。

館内の照明

お客様にもっとくつろいで頂きたいと考え、館内の照明器具を全て"電球色"に変えていきました。切れた電球から換えていきましたので数年かかりましたが、これにより"昼光色""昼白色"の蛍光灯はなくなり、くつろぎの雰囲気になってきたのではないかと思っております。最近はより温かい色である"ウォーム色"とか、"リネストラランプ"とかが出てきましたので、それも積極的に採用しています。

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